金利

概要

金利とは、お金を借りる際に、借りた元本に対して支払う使用料の割合のことです。不動産取引においては、特に住宅ローンを組む際にその金額が大きく影響し、毎月の返済額や総返済額を決定する重要な要素となります。金利のわずかな変動でも、長期にわたる住宅ローンの返済総額には数百万円もの大きな差が生じることがあります。

金利とは何か、その種類と仕組み

金利とは、資金の貸し借りにおいて、借りたお金(元本)に対して上乗せして支払う利息の割合を指します。例えば、住宅ローンでは、借り入れた金額に対して毎月、金利に応じた利息を元本と一緒に返済していきます。この金利は、金融機関やローンの種類、返済期間などによって異なります。


住宅ローンにおける金利は、主に以下の3つのタイプに分けられます。

・変動金利型:市場の金利動向に合わせて、およそ半年ごとに金利が見直されるタイプです。金利が下がれば毎月の返済額も減りますが、金利が上がると返済額が増えるリスクがあります。当初の金利は固定金利型に比べて低い傾向にあります。

・固定金利型(全期間固定金利型):借り入れから完済まで、金利が一切変わらないタイプです。市場金利が変動しても返済額は一定のため、将来の返済計画が非常に立てやすいというメリットがありますが、変動金利型よりも当初の金利が高めに設定されています。

・固定金利選択型:当初一定期間(3年、5年、10年など)は固定金利で、その期間が終了した際に変動金利型にするか、再度固定金利型にするかを選択できるタイプです。固定期間中は金利変動リスクがなく、変動金利型よりやや金利が高い傾向にあります。


どの金利タイプを選ぶかは、将来の金利予測、ご自身の家計の状況、そして金利変動リスクに対する考え方によって判断が異なります。

不動産売買と金利の重要性

不動産、特に住宅の購入においては、住宅ローンを利用するケースがほとんどであり、この金利が購入後の家計に直接的かつ長期的に大きな影響を与えます。金利が低いほど毎月の返済額が少なくなり、総返済額も抑えられます。逆に金利が高いと、毎月の負担が重くなり、返済総額も増大します。

例えば、3,000万円を35年ローンで借り入れた場合、金利がわずか0.5%違うだけで、総返済額が数百万円変わることも珍しくありません。そのため、住宅ローンを組む際には、複数の金融機関の金利を比較検討し、ご自身の返済計画に合った金利タイプを選ぶことが極めて重要です。

また、物件の担保評価が低い場合や、既存不適格再建築不可共有持分といった法的・物理的制約を伴う不動産の場合、一般の金融機関では融資を受けにくく、もし借りられたとしても、通常の金利よりも高めに設定されることがあります。これは、金融機関にとって貸し倒れのリスクが高まるためです。

金利変動リスクと専門業者による買取

変動金利型のローンを選んだ場合、将来の金利上昇リスクは常に存在します。日本銀行の金融政策や、世界経済の動向によって金利は変動するため、特に長期のローンにおいては、金利の動向を注視し、場合によっては繰り上げ返済や借り換えなどを検討する必要が生じることもあります。

当社フィリアコーポレーションは空き家専門の買取会社として、このような住宅ローンの利用が難しい物件の買取に特化しています。私たちは、1000件以上の相談・査定実績に基づく実務に基づいたリアルな知見を活かし、市場で「売れない」と諦められがちな訳あり不動産の真の価値を見極め、直接買い取ります。これにより、売主様は買主を探す手間や、買主のローン審査結果を待つといった煩わしさから解放されます。

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よくある質問

Q

住宅ローンの金利は、どうやって決まるのですか?

A

住宅ローンの金利は、金融機関が独自に設定する「店頭金利」を基準に、様々な要素を加味して決定されます。変動金利型の場合は、日本銀行の政策金利や短期金利市場の動向が大きく影響します。固定金利型の場合は、長期金利市場の動向(例えば10年国債の利回りなど)が指標となります。これに加えて、金融機関が設定する保証料、融資手数料、団体信用生命保険料などが金利に上乗せされたり、金利優遇として差し引かれたりして、最終的な金利(適用金利)が決まります。申込者の信用情報や物件の担保価値も、金利決定に影響を与える要因となります。

Q

金利が少し違うだけで、返済総額にそんなに差が出ますか?

A

はい、金利のわずかな差でも、住宅ローンの返済総額には大きな差が出ます。特に返済期間が長期にわたる住宅ローンでは、その影響は顕著です。例えば、3,000万円を金利1.0%と1.5%で35年間借り入れた場合、月々の返済額の差は数千円程度でも、総返済額では数百万円もの差が生じることがあります。これは、長期にわたって利息が複利的に積み重なるためです。そのため、住宅ローンを組む際は、表面上の金利だけでなく、適用金利や総返済額を比較検討することが非常に重要です。

Q

変動金利型ローンを選んで金利が上がったらどうすればいいですか?

A

変動金利型ローンを選んで金利が上がった場合、いくつかの対処法があります。まず、毎月の返済額が増えることになりますので、家計の見直しを行うことが第一です。次に、返済額が増えることに備えて、繰り上げ返済を検討するのも有効です。元金を減らすことで利息負担を軽減し、総返済額を抑えることができます。また、他の金融機関の金利と比較し、より有利な金利条件であれば借り換えを検討するのも一つの方法です。ただし、借り換えには諸費用がかかるため、その費用と金利メリットを比較して判断する必要があります。金利上昇が続くようであれば、全期間固定金利型への借り換えも選択肢となります。

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