代表ブログ
「会いに来たのはあなたが初めて」
投稿日:2025年8月5日
ホーム >
代表ブログ >
「会いに来たのはあなたが初めて」
空き家所有者への訪問をしていると、かなりの確率でこう言われます。
「会いに来たのは、あなたが初めてです」と。
実際、その方のもとには不動産会社からの郵送物が山のように届いているそうです。
しかし、どれも似たようなテンプレートで、「お住まいのご売却をお考えではありませんか?」みたいな文言ばかり。結果、読まずに捨てていたり、封すら開けていません。
今の不動産業界では、相続登記後の名簿を購入して、外注でDMを送り続けるのが当たり前になっています。確かに手間もコストも抑えられるし、ある程度の数をこなすには便利な仕組みです。でも、その分だけ参入障壁も下がっています。つまり、“誰でもできる”状態になっているということ。
当然ながら、そんな状況で同じようなDMを送り続けても、印象に残ることはありません。
それに比べると、訪問というのは圧倒的に目立ちます。
郵便ポストの中に埋もれることもなければ、印刷された定型文に埋もれることもない。
相手の表情を見て、声のトーンで反応を感じ取り、その場で会話ができる。
これは、どれだけAIが発達しても再現できない“人の力”です。
「訪問は非効率」と言う人もいますが、私は逆だと思っています。
やってみればわかりますが、むしろ効率的です。
手紙や広告では出会えなかった相手と、ほんの数分で信頼関係の入口がつくれる。
これは飛び込みだからこその成果です。
今後、楽な手段はますます競争が激しくなります。
だからこそ、あえて“面倒なこと”に力を入れる。
その中にしか、本当の意味での効率や価値は生まれないと感じています。