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カテゴリー:物件選びの知識
公開日 2024年9月30日
最終更新日 2024年09月30日
不動産投資や住宅購入を検討する際、避けて通れないのが物件価格の評価です。その中でも「積算価格」は、特に融資を受ける際に重要な指標となります。今回は、この積算価格について押さえておくべきポイントをご紹介します。
簡単に言えば「土地の価格」と「建物の価格」を合計した評価額のことです。この指標は、金融機関が融資の際の担保評価に用いることが多く、融資可能額の目安となります。
土地の価格は主に「路線価」を基に算出されます。路線価は国税庁が毎年発表する指標で、公示地価の約8割程度の水準とされています。一方、建物の価格は新築時の価格から、経過年数による価値の減少(減価償却)を考慮して算出されます。
ここで注意したいのは、積算価格は必ずしも実際の取引価格(実勢価格)と一致するわけではないということです。特に都心部など人気エリアでは、積算価格を大きく上回る価格で取引されることも珍しくありません。
また、投資用不動産を検討する際は、積算価格だけでなく「収益価格」も重要な指標となります。収益価格は物件から得られる将来の収益を基に算出され、投資としての価値を判断する際に使用されます。
積算価格を理解することは、不動産取引における交渉力を高め、適切な投資判断を行う上で非常に重要です。ただし、これはあくまで一つの指標に過ぎません。物件選びの際は、立地や需給バランス、将来性なども含めて総合的に判断することが大切です。