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カテゴリー:物件選びの知識
公開日 2024年10月17日
最終更新日 2024年10月17日
今回は、投資判断を左右する重要書類「マイソク(販売図面)」について、見落としがちだが絶対に確認すべき5つのポイントをご紹介します。これらを押さえることで、より適切な投資判断が可能となり、将来的なリスクを軽減できるでしょう。
マイソクには必ず「売主」「貸主」「代理」「媒介(仲介)」のいずれかが記載されています。この情報は取引の立場を明確にし、後々のトラブルを防ぐ重要な要素です。記載がない、または不明確な場合は、即座に不動産会社に確認することをお勧めします。
都道府県から地番まで正確に記載されているか、最寄り駅からの徒歩時間は適切に表示されているか、細心の注意を払って確認しましょう。業界ルールでは、徒歩時間は80mを1分として計算されます。この基準から大きく外れている場合は、実際の距離を確認する必要があります。
法令順守の観点から、必ずメートル法で表示されているはずです。坪のみの表示は違法となります。また、畳数表示の場合は1畳=1.62㎡以上であることも覚えておきましょう。正確な面積把握は、投資価値の算定に直結する重要な要素です。
上水道やガスの種類、周辺の生活関連施設などが正確に記載されているか確認します。例えば、上水道は「公営水道」「私設水道」「井戸」の別、ガスは「都市ガス」「プロパンガス集中方式」「プロパンガス個別方式」の別が明記されているはずです。これらの情報は入居者の生活の質に直結し、物件の魅力度を左右する重要な要素となります。
消費税込みの金額が表示されているか、管理費や共益費、修繕積立金などの記載も忘れずチェックしましょう。特に、賃貸物件の場合、これらの費用を見落とすと予想外の出費につながる可能性があります。また、価格や賃料の適正性を判断するために、同エリアの相場情報と照らし合わせることも重要です。
マイソクは物件選びにおける最も基本的かつ重要な資料です。上記5つのポイントを押さえることで、より精度の高い投資判断が可能となります。しかし、これらはあくまでも基本的なチェックポイントに過ぎません。
プロの投資家は、これらの情報を基に、さらに深い分析を行います。例えば、周辺の開発計画や人口動態、家賃相場の推移など、中長期的な視点での価値分析も重要です。また、建物の構造や築年数、過去の修繕履歴なども、将来的な維持管理コストを予測する上で欠かせない情報となります。
疑問点や不明点があれば、必ず不動産会社に確認することをお勧めします。優良な不動産会社であれば、これらの質問に対して明確かつ詳細な回答を提供してくれるはずです。