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リーダー像と「任せる」条件

投稿日:2026年1月19日

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先日、妻と何気ない会話をしていて、気付いたことがあります。話題は、最近メディアで取り上げられる「スポーツ界の名将」たちについてです。

サッカー日本代表の森保監督、WBC日本代表の栗山監督、青山学院大学駅伝部の原監督

彼らには、共通点があります。それは、ひと昔前の「絶対的な上下関係」で引っ張るスタイルではなく、一歩引いた位置から選手を尊重し、自主性を重んじている点です。

「プレイするのは選手。責任は私が取る」そんなスタンスで、選手たちがのびのびと動ける環境を作っているように見えます。

何でもすぐにハラスメントと騒がれる昨今の風潮も影響しているのかもしれません。しかし、実際に全員が素晴らしい成績を収めています。ただ、組織論に照らし合わせると、少し不思議に感じる部分もありました。

私の考えでは、組織というものはリーダーが先頭に立って力強く引っ張らなければ成長しません。確固たる方向性をトップが示さなければ、意思がバラバラになり、脆い組織になってしまうと危惧するからです。

では、「一歩引くスタイル」が機能し、結果が出るのか。よくよく考えてみると、そこには明確な「例外条件」があることに気づきます。

それは「メンバーの中に、リーダー格の人間が存在している」ということです。

サッカー日本代表であれば、海外の厳しい環境で実績を積んだ自立した選手たちがいます。WBCであれば、大谷翔平選手のような、実力も意識も世界トップレベルの存在がいます。

つまり、トップダウンで管理せずとも、現場の人間がすでに高い基準を持ち、自分たちで正解を選び取れるレベルにある。そのような組織であれば、監督(トップ)がいちいち細かい指示を出すよりも、選手を信じて任せ、何かあった時の責任だけを背負う度量を見せる方が、組織のポテンシャルは最大化されるのでしょう。

「最近の監督は優しい」という表面的な話ではありません。メンバーの成熟度が高ければ、リーダーは「牽引者」から「環境調整役」へと役割を変えるべきだという、非常に合理的な組織論なのだと感じました。

裏を返せば、まだ成熟していない組織でこれを真似れば、単なる崩壊を招くだけです。組織のフェーズとメンバーの質を見極め、適切なリーダーシップを選択する。

テレビの向こうの監督たちの采配から、経営者としての大切な視点を再確認しました。

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