コラム記事
退去時のもめごと撲滅!原状回復義務の正しい理解法
公開日 2025年7月22日
最終更新日 2025年07月29日
タグ:大家さん必携の知識こんにちは。今回は、マンション購入時に見落としがちな「区分所有法」について解説します。
区分所有法とは
区分所有法は、一棟の建物を複数の人が区分して所有する場合の権利関係や管理方法を定めた法律です。正式名称は「建物の区分所有等に関する法律」で、主に分譲マンションの所有者に適用されます。
区分所有法の主な特徴
- 専有部分(各部屋)と共用部分(廊下、エレベーターなど)の明確な区分
- 管理組合の設立と運営規則の制定
- 大規模修繕や建て替えに関する規定
- 区分所有者の権利と義務の明確化
投資目的での購入と区分所有法
投資目的でマンションを購入する場合も区分所有法の適用を受けます。実際に居住していなくても、以下の義務があります。
- 管理組合の集会への参加
- 共用部分の修繕費用の負担
- 管理規約の遵守
他の不動産投資との違い
不動産クラウドファンディングやREITなどの間接的な不動産投資では、区分所有法の適用はありません。これらと比較すると、区分マンション投資は所有者としての責任が伴います。
マンション購入時の注意点
マンションを購入する際は、区分所有法に関連するいくつかの重要な点に注意を払う必要があります。まず、管理規約を詳細に確認しましょう。これには、ペットの飼育や騒音に関する制限など、日常生活に直接影響する事項が含まれています。
次に、修繕積立金の金額と使途を把握することが大切です。将来の大規模修繕に備えて十分な資金が積み立てられているか確認しましょう。また、管理組合の運営状況も重要なポイントです。総会の議事録などを通じて、適切に運営されているか確認できます。
さらに、将来の大規模修繕計画についても事前に把握しておくことが望ましいでしょう。
区分所有法の理解は、マンション購入の際に欠かせません。長期的な視点で見れば、これらの知識が安定した資産運用につながります。自身の目的や状況に合わせて、最適な不動産投資の方法を選びましょう。