コラム記事

道路に面していない土地に家を建てる方法はある?【2026年10月最新】専門家がわかりやすく解説

公開日 2026年10月26日

最終更新日 2026年10月26日

監修者
越川直之

越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)

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訳アリ不動産1,000件以上の相談実績を持つ、空き家・再建築不可・長屋・共有持分の専門家。株式会社フィリアコーポレーション代表取締役。現場経験に基づき、訳アリ不動産売却の正しい知識を監修しています。

目次

「道路に面していない土地」に家を建てるには接道義務のクリアが必須

建築基準法では、敷地が道路に接していないと、家を建てることはできません。これは火事や救急時に、消防車や救急車がスムーズに敷地へ入れるようにするためのルールです。まずは接道義務の意味から確認していきます!

接道義務とは

接道義務とは、建築基準法で定められたルールで、建物を建てる土地が幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接していなければならないという決まりです。目的は災害時の避難経路を確保し、消防車や救急車といった緊急車両がスムーズに敷地まで入れるようにすることにあります。

旗竿地のように奥まった土地であっても、道路に面する通路部分の間口が2メートル以上必要です。この間口が1.9メートルなど、わずかでも足りなければ接道義務を満たさず、原則として建て替えはできません。

接道義務を満たしているかどうかは、新しく家を建てられるかを左右する最初の関門なのです。これから家を建てたい方だけでなく、すでに建っている家を将来建て替えたい方にとっても、見落とせない基本ルールといえます。

道路に面していない土地の3つのパターン

道路に面していない土地とひとくちにいっても、接道義務を満たせていない理由は土地によって異なります。見た目は似ていても、原因が違えば取るべき対処法も変わってきます。ここでは代表的な3つのパターンを、順番に見ていきましょう!

袋地(周囲を他の土地に囲まれている)

3つのパターンの1つ目は、敷地の四方を他人の土地に囲まれ、公道にまったく接していない「袋地」です。古くからの住宅街では、もともと一つの区画だった宅地が相続などをきっかけに分割され、その後の法整備によって現行の接道義務に適合しなくなったケースが少なくありません。

袋地で建て替えの許可が下りるかどうかを分けるのは、接している通路が私道か公道かではなく、建築基準法上の「道路」として認められているかどうかです。私道であっても、位置指定道路や42条2項道路に該当すれば建築基準法上の道路として扱われます。逆に、行政が所有する区道であっても、建築基準法上の道路でなければ建て替えはできません。 

なお、民法上は「囲繞地通行権」として、袋地の所有者が周囲の土地を通行する最低限の権利が認められています。ただしこれはあくまで通行できる権利であり、建築基準法上の接道義務(間口2メートル以上の接道)を満たすこととは別の話です。

通行権があるからといって、そのまま建て替えができるわけではない点には注意しましょう。建て替えはもちろん、売却の際にも買い手がつきにくく、不動産としての価値は大きく下がりやすいのが実情です。対策の選択肢自体が限られる土地なので、早めに方向性を検討しておくことをおすすめします。

建築基準法上の道路に面していない

2つ目は、見た目は道路のように見えても、法律上は「建築基準法上の道路」として認められていない通路に接しているケースです。この場合も、原則として家を建てることはできません。

具体的には、以下のような通路が該当します。

  • 行政が管理していない農道・林道・里道
  • 道路法や都市計画法に基づく許可を受けていない道路
  • 位置指定道路として認定されていない私道

こうした通路かどうかは、見た目だけでは判断がつきません!道路の種別を確認するなら、自治体のホームページで公開されている道路台帳だけでなく、市区町村の建築指導課や道路管理課へ直接問い合わせるのが確実です。

近年はネット上で道路種別を確認できる自治体も増えていますが、台帳に載っていない細い通路も多いため、最終的には窓口での確認をおすすめします。

敷地の間口が2メートルに満たない

3つ目は、道路に接してはいるものの、その間口(接している部分の幅)が2メートルに満たない土地です。いわゆる旗竿地に多いパターンで、奥まった敷地から細い通路が道路まで伸びている形状をイメージするとわかりやすいでしょう。間口が2メートルをわずかでも下回れば接道義務は満たせず、原則として建て替えはできません。

間口が足りているかどうかは、直径2メートルのボールが通路をスムーズに転がっていけるかをイメージすると判断しやすくなりますね!途中で1.8メートルほどに狭まる箇所が一箇所でもあれば、そこがネックとなって再建築不可と判断されてしまうため、見た目の広さだけで安心せず、一番狭い部分の実測が欠かせないのです。

なお、2メートルという基準は全国一律ではありません。たとえば東京都では、路地状部分の長さが20メートルを超える場合、必要な間口が3メートルに引き上げられます。このように自治体独自の基準が上乗せされているケースもあるため、間口2メートルをクリアしていても安心せず、所有地のある自治体のルールを個別に確認しておきましょう。 

道路に面していない土地でも家を建てられる条件3パターン

接道義務を満たさない土地は、原則として建て替えができません。ですが、特定の条件を満たせば、例外的に建築が認められるケースもあるのです。ここでは、無接道地でも家を建てられる代表的な3つのパターンを見ていきましょう!

42条2項道路に該当する場合

1つ目の例外が、建築基準法第42条第2項で定められた「42条2項道路」に面しているケースです。幅員4メートル未満の道路であっても、法規制が生まれる前からすでに建物が建ち並んでいた場所については、特定行政庁の指定を受けることで建築基準法上の道路とみなされます。

42条2項道路に面した土地であれば、道路の中心線から2メートルの位置まで敷地を後退させる「セットバック」を行うことで、建て替えが可能になります。

ただし後退させた部分は道路として扱われるため、使える敷地面積はそのぶん狭くなる点に注意が必要です。前面道路がこれに該当するかどうかは、自治体の道路地図や建築指導課で確認できるので、まずは自分の土地が該当するかどうか調べてみましょう!

42条3項道路に該当する場合

2つ目の例外が、建築基準法第42条第3項で定められた「42条3項道路」です。これは42条2項道路のなかでも、土地の状況などやむを得ない事情により、将来的に幅員4メートルまで広げるのが難しいと判断された道路に指定されるものです。

項目42条2項道路42条3項道路
対応方法セットバックで幅員4メートルを確保幅員4メートル未満のままでも建築可
想定ケース将来的な拡幅が可能な道路拡幅が困難な土地状況の道路

建築審査会の同意を経て指定される、いわば特別な取り扱いにあたるため、該当するケース自体はそれほど多くありません。ただし指定の運用は自治体ごとに異なるため、該当するかどうかは建築指導課への確認が欠かせません。

都市計画区域外・準都市計画区域外の土地である場合

3つ目の例外が、都市計画区域および準都市計画区域の外にある土地です。これらの区域は都市計画法にもとづいて都道府県などが指定するエリアで、区域外では建築基準法の接道義務そのものが原則として課されません。農村部や山間部の土地に多く見られるパターンです。

とはいえ、何の制限もなく自由に建てられるわけではありません。自治体独自の条例や、土砂災害警戒区域などの法令による規制がかかる場合もあるため、着工前にハザードマップや地形図でリスクの有無を確認しておくことが大切です!

交通の便やインフラが整っていない土地も多く、将来手放す際には買い手が見つかりにくい傾向がある点も押さえておきたいところです。所有地がこの区域に入っているかどうかは、自治体の都市計画課で確認できます。

道路に面していない土地に家を建てるための6つの選択肢

接道義務を満たさない土地であっても、一定の条件を整えることで、再建築が認められるケースがあります。土地の状況や隣地との関係性によって、取れる方法は変わってくるのです。ここでは代表的な6つの選択肢を紹介します!

セットバックで道路後退分を確保する

セットバックは、42条2項道路に面した土地で接道義務をクリアするための代表的な方法です。実際に取り組むとなると、押さえておきたい実務的なポイントが2つあります。

  • 使えるのは42条2項道路のみ:建築基準法上の道路として認められていない単なる通路では、いくら敷地を後退させても建て替えは認められません。実際、解体後にセットバックすれば建てられると思い込み、更地にしてから建築不可と判明する相談も少なくないため、着工前に道路種別を必ず確認しておきましょう。
  • 測量・分筆登記・道路整備の費用と手間がかかる:後退させた部分は建築基準法上「道路」として扱われるため、建物を建てることはもちろん、車の駐車のように通行を妨げる使い方も原則できません。建ぺい率・容積率の計算に使える敷地自体も減るため、建てられる建物の規模そのものが小さくなる点も見込んでおきましょう。

隣地の一部を買い取る

公道に接する隣地の一部を買い取り、自分の敷地の間口を2メートル以上に広げる方法です。接道部分だけなら1〜2坪程度の買い足しで再建築可能になるケースもあり、比較的現実的な選択肢といえるでしょう。

ただしこの方法には、以下のような難しさもあります。

  • 買い取る隣地側が建ぺい率・容積率の違反状態になってしまうリスクがあるため、相場の2倍程度を提示しないと話がまとまらないことが多い
  • 間口が1.9メートルなどわずかに足りない場合、入口付近だけでなく路地状部分の全長にわたって帯状に買い足す必要がある
  • 隣地所有者が現地に住んでいない場合、登記簿上の住所宛てに手紙を送って接触を試みることになるが、返信が来ないことも珍しくない

資金面と交渉の両方にハードルがあるため、難しい場合は後ほどご紹介する「等価交換」も選択肢に入れておきましょう!

隣地の一部を借りる

買い取るほどの資金は用意できないという場合は、隣地の一部を借りて通路として使わせてもらう方法もあります。買収のように所有権を移転する必要がないため、初期費用を抑えられる点は魅力です。

ただしこの方法は、貸す側にほとんどメリットがなく、断られるケースが大半です。というのも、借りた土地は建築確認申請の際に「接道部分」として使われてしまうため、一度貸すと、隣地側が将来自分の家を建て替える際にその部分を自分の申請には使えなくなってしまうのです。

毎月の賃料は入るものの、将来の建て替えの自由を手放すことになるため、隣地所有者からすればデメリットの方が大きく、合意に至らないケースが多いのが実情です。

隣地と土地を等価交換する

隣地の一部を買い取る資金がない場合に検討したいのが、土地同士を交換する「等価交換」です。間口部分にあたる隣地の土地を譲り受ける代わりに、自分が所有する別の土地を譲渡し、接道義務を満たす方法です。買取と違って現金を用意する必要がない分、資金負担を抑えられるのがメリットといえます。

ただし、成立させるのは簡単ではありません。隣地所有者からすれば、接道とは関係のない土地をもらっても使い道に困ることが多く、単純な等価交換では合意が得られにくいのが実情です。

そのため実務では、こちらが所有する接道と無関係な土地を、相場の2倍程度の評価で提示するといった、隣地側に明確なメリットが残る条件を組み合わせて交渉するケースが多くなります。それでも境界確定や登記変更の手間・費用はかかるため、合意が難しければ次に紹介する43条2項の許可も検討しましょう!

43条2項2号許可(旧但し書き)を取得する

再建築不可の土地でも、建築基準法43条2項にもとづき特定行政庁の許可を得られれば、例外的に建築が認められるケースがあります。敷地の安全性や周辺の通行状況を証明したうえで、建築審査会の同意を得るという流れです。

ただし、実務上のハードルはかなり高いのが正直なところです。原則として接道に関わる周辺の所有者全員の同意が必要で、将来的なトラブルを避ける意味でも全員の合意を取るのが基本とされています。

弊社でも物件を買い取ったあとにこの交渉を行うことがありますが、プロが取り組んでもうまくいくケースは非常に少なく、一般の方が個人で完結させるのは相当な難易度といえるでしょう。手続きには建築士などへの依頼費用もかかるため、まずは自治体の無料相談窓口などを活用しながら、慎重に見通しを立てることをおすすめします!

前面の通路を位置指定道路として申請する

接している私道などを「位置指定道路」として特定行政庁に申請し、正式な建築基準法上の道路として認めてもらう方法です。幅員や排水設備などの基準を満たせば、個人や法人が所有する私道であっても道路として扱われるようになります。

この方法で一番のハードルになるのが、私道の権利者全員から同意を得ることです。次のような理由で協力を得られないケースが少なくありません。

  • 角地の場合、角を削る「隅切り」が必要になることがある
  • すでにブロック塀を作っている家は、壊したくないという理由で協力を拒むことが多い
  • 相続を重ねて権利者が多数に分かれている
  • 権利者の中に所在不明の方や、清算人不明の倒産会社が含まれている

ただし必要な同意の範囲は自治体により運用が異なり、場合によっては9割程度の同意で認められることもあるため、行政との交渉次第という面もあります!

道路に面していない土地が抱える4つのリスク 

道路に面していない土地は、たとえ特例や工夫によって建築ができたとしても、所有している以上はいくつものリスクを抱えることになります。ここでは代表的な4つのリスクを見ていきましょう!

災害時に避難や緊急車両の通行が妨げられる

道路に面していない土地が抱える大きなリスクのひとつが、火災や地震などの災害時に、避難や緊急車両の通行に支障が出ることです。接道義務がそもそも幅員4メートル以上・間口2メートル以上を求めているのは、消防車や救急車が敷地まで入れるようにするためであり、この基準を満たさない土地は、いざというときの初動対応が遅れるリスクを常に抱えています。

42条3項道路のように、幅員4メートル未満のままでも建築が認められるケースでは 、物理的な狭さという根本的な制約は解消されません。火災が起きても消防車が近づけず、消火活動が遅れてしまえば、どれだけ建築許可を得ていても意味がありません。家族の命を守るという本質的な安全性は、別の問題として考える必要があります。 

住宅ローンの審査が通りにくくなる

接道義務の例外を使って建築できたとしても、その物件を将来誰かに売ろうとしたとき、買い手が住宅ローンを組めない可能性が高いというリスクがついて回ります。金融機関は融資にあたって担保価値や将来の転売しやすさを重視するため、接道義務を満たさない敷地は再建築不可の物件と同様の扱いを受け、原則として融資対象外とされることが多いのです。 

一部には訳あり物件を専門に扱う金融機関もありますが、担保評価の低さを理由に金利は通常より高くなりがちです。結果として、まとまった現金を自己資金で用意できる層にしか買い手が限られてしまうため、融資という選択肢そのものが最初から絞られてしまう点は、所有し続けるうえで見過ごせないリスクといえます。

この状態は、自分が住むための新築時だけでなく、将来誰かに売却しようとするときにも、そのままついて回ります。

将来的な建て替えが難しくなる

接道義務を満たさない土地では、今建っている建物を取り壊して新しく建て替えることが原則できません。たとえ43条2項の但し書き許可など、ここまで紹介してきた特例を使って一度は建築できたとしても、それは個別の許可にとどまるため、次に建て替えたいときには、改めて特定行政庁の許可を取り直す必要があります。
都市計画や道路事情、自治体の方針が変われば、以前は認められた許可が次も下りるとは限りません。

さらに2025年の建築基準法改正(いわゆる4号特例の縮小)により、大規模な修繕や模様替えにも建築確認申請が必要になるケースが増えましたが、再建築不可の土地ではその申請自体が通らないため、軽微な修繕しかできなくなっています。万が一災害で家が壊れてしまっても、同じように再建築できる保証はどこにもないのです。

将来的な売却が難しくなる

再建築不可の土地は、将来売却しようとしたときにも大きな壁にぶつかります。一般的な不動産市場では、建て替えができない土地は敬遠されやすく、売れたとしても相場よりかなり安い価格になりがちです。

実務上の感覚でいえば、再建築不可物件の売却価格は、通常の物件と比べて3割から7割ほど安くなるのが現実です。この幅広さの背景にあるのが「融資の壁」で、住宅ローンがほとんど使えないため、買い手は現金一括で購入できる層に限られてしまいます。そのため査定額が5,000万円を超える再建築不可物件にはまず出会うことがありません。流動性の低さそのものが、資産価値を大きく目減りさせているのです。

道路に面していない土地に家を建てられない場合の3つの対処法

ここまで紹介してきた方法を試しても、隣地の協力が得られない、行政の許可が下りないなど、どうしても建て替えができないケースもあります。そんなときでも、今ある建物や土地をあきらめずに活かす方法はあります。ここでは代表的な3つの対処法を紹介します! 

リフォームして現状の建物に住み続ける

すでに建物がある場合、現実的な選択肢のひとつが、今の建物をリフォームして住み続けることです。設備の入れ替えや内装の刷新程度であれば、比較的手を付けやすいでしょう。

ただし、前述した4号特例の縮小により、できることには限りがあります。木造2階建て以上の場合、構造に関わる大規模なリフォームは建て替えと同等とみなされ、確認申請が必要です。再建築不可の土地ではこの申請が通らないため、大規模な工事は実質的にできません。ただし平屋で延べ床面積200㎡以下の家なら、従来どおり申請が不要な範囲も残っています。 ご自身の建物がどちらに当てはまるかで、できるリフォームの範囲は変わってくるため、工事前に確認しておくと安心です。

なお、必ずしも「住む」ことにこだわる必要はありません。人目につきにくい立地を逆手に取れば、次のような活用法も考えられます。

  • プライベートな趣味の拠点やアトリエとして使う
  • セカンドハウス・隠れ家として使う
  • 駐車場やトランクルームとして使う

ただし駐車場などの活用も、そもそも道路に難のある土地だからこそ検討しているはずです。車の出入りのしやすさは事前に確認しておきましょう!

賃貸物件として貸し出す

再建築不可物件でも、賃貸に出して収益化する方法があります。入居者は建て替えられるかどうかは気にしないため、賃料相場は建て替え可能な物件とほとんど変わらないのが実情です。戸建てはマンションより延床面積が大きく、ファミリー層からの需要も見込めます!

ただし、そのまま貸し出せる状態の建物は少なく、事前にリフォームを行うのが一般的で、費用の目安は100万〜200万円程度です。これだけの初期投資をかけたうえで、立地によっては入居者が決まりにくいこともあるため、周辺の賃貸需要を事前に確認しておく必要があります。費用対効果の見通しが立つかどうかが、賃貸活用を選ぶかどうかの分かれ目になります。

隣地の所有者に売却を打診する

土地の売却先として、まず検討したい相手が隣地の所有者です。隣地の方にとっては、敷地が広がる、場合によっては接道義務を満たせるようになるといったメリットがあるため、話がまとまれば市場価格に近い金額での売却も期待できます!

とはいえ、隣地側が購入してくれるケースはかなり稀というのが正直なところです。今の敷地で十分満足している場合、わざわざお金を払ってまで買い足す理由がなく、断られることの方が圧倒的に多いのです。相手の資産状況や意向にも左右されるため、交渉には時間も手間もかかります。過度な期待は禁物でしょう。

隣地との交渉がうまくいかない、あるいはそもそも交渉できる相手がいないという場合は、訳あり不動産を専門に扱う買取業者への相談が、有力な選択肢のひとつです!

道路に面していない土地は専門の買取業者への売却がオススメ

接道義務を満たさない土地は、自分で活用したり一般の市場で売却したりするには限界があります。そんなときに頼りになるのが、弊社のような訳あり不動産を専門に扱う買取業者です。ここでは、買取業者への売却をおすすめする4つの理由を紹介します!

未接道・再建築不可物件の権利調整に強い

未接道や再建築不可の物件は、ただ買い取るだけでなく、その後の権利関係の調整が成否を分けます。弊社はこうした交渉そのものを強みとしています。

弊社が対応できる権利調整の例は、次の通りです。

  • 借地権付き物件:地主との譲渡承諾交渉を代行
  • 通行掘削承諾が未取得の物件:未承諾のまま買い取り可能。交渉がまとまらず他社に断られた案件も対応
  • 位置指定道路の申請が難航している物件:権利者が多数にのぼる場合でも、現況のまま買い取って対応

司法書士・弁護士・税理士と提携し、ご相談から決済まで一気通貫で進められる体制があるからこそ、一般の方や他社では手に負えない複雑な権利関係にも踏み込めるのです。権利関係が複雑だからという理由だけで、売却をあきらめる必要はありません!

測量・残置物撤去などの準備が一切不要

一般的な不動産売却で、売主側がやるべきこととその負担は次の通りです。

やるべきこと弊社の買取では
境界確定のための測量不要(越境があっても現況のまま買取)
残置物の撤去(戸建てで目安50万円〜、ゴミ屋敷で100〜200万円)不要(そのまま引き渡し可)
近隣への挨拶まわり不要

弊社の買取では、これらの準備を一切求めません。境界の越境があった場合の解消や覚書の取り交わしも、買取後に弊社が対応します。片付ける体力がない、何から手をつければいいか分からないという方ほど、現況のまま引き渡せる買取の手軽さを実感していただけるはずです!

契約不適合責任を免除した状態で売却できる

訳あり不動産は、老朽化によって引き渡し後に次のようなトラブルが見つかることが珍しくありません。

  • 雨漏り
  • シロアリ被害
  • 給排水管の不具合

通常の売買では、こうした欠陥への責任を売主が負う「契約不適合責任」が問われますが、弊社ではこの責任を免責とすることを標準の条件としています。実際、弊社が買い取った物件で引き渡し後に雨漏りが発覚したケースは少なくありませんが、そうした場合も弊社が責任を持って対応するため、売主様に追加の請求がいくことはありません。買取業者を比較する際は、この免責の有無を必ず確認することをおすすめします!

最短1週間で現金化できる

相続でまとまった資金がすぐに必要、固定資産税の支払いが迫っているなど、時間との勝負になっている方も少なくありません。弊社の買取では、こうした切迫したニーズにお応えするため、最短1週間での現金化に対応しています。

スピード対応の条件は次の2点です。

  • 必要書類がすべて揃っていること
  • 司法書士による本人確認がスムーズに行えること

また、なぜそれほど急ぐ必要があるのか理由を丁寧にうかがったうえで、納得できる内容であればスピード対応する、という形を取っています。実際に、老人ホームへの入居費用が急きょ必要になったという理由で、1週間での決済に至った実績もあります。契約と決済を同日に行うこともできるため、できる限り早く現金化したい方は一度ご相談ください!

【買取事例】道路に面していない土地の解決事例

ここまで、接道義務の基礎知識や例外的な対処法について解説してきましたが、実際の現場ではどのように活かされているのでしょうか?ここでは、当社が実際に手がけた買取事例を具体的にご紹介します!

【事例】日野市平山|幅員4メートルの建築基準法外通路による再建築不可物件

所在地東京都日野市平山
物件種別再建築不可の中古戸建(空き家)
接道状況建築基準法外通路(幅員4メートル、位置指定道路未指定)
特記事項未接道・他社で断られた・残置物あり
取引形態買取(リフォーム後に賃貸活用・将来の再建築も視野)

■ご相談の背景

前面の通路は幅員4メートルあり、見た目はごく普通の道路でしたが、建築基準法上の道路としては認められておらず、再建築不可となっていた物件でした。建物自体に大きな傷みはなかったものの、位置指定道路の申請も検討されていました。しかし通路の権利者が20人近くにのぼり、なかには所在が分からない清算人がいる倒産会社も含まれていたため、全員の同意を得ることができず、申請は実現しませんでした。売主様は「どこにも売れないのでは」と不安を抱えていらっしゃいました。

■当社の対応

接道条件や権利関係を調査したうえで、再建築不可のリスクを織り込んだ価格で査定を実施。契約不適合責任は免責、残置物もそのままの現況引き渡しという、売主様の負担がゼロの条件で買取を実行しました。買取後は室内をリフォームし、まずは賃貸物件として再生しています。

■担当者より

建築基準法の制限で「売れない」と思われがちな物件でも、「いま活用する方法」と「将来の可能性」をセットで判断すれば、活用の道は開けます。弊社は司法書士・弁護士・税理士と提携しており、ご相談から決済までを一気通貫で進められる体制だからこそ、権利関係が複雑な物件でもスピーディーに対応できます。中長期的には、位置指定道路の申請に再チャレンジし、建て替え可能な土地への再構築も視野に入れています。

道路に面していない土地に家を建てることに関するよくある質問

最後に、道路に面していない土地について、当社によく寄せられるご質問にお答えします。接道義務や通行権、評価額まわりは、本文を読んでもなお迷いやすいポイントです。ここでは代表的な5つの疑問を取り上げました!

道路に面していない土地に家を建てることはできますか?

結論からいうと、原則として家を建てることはできません。建築基準法では敷地が幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接する接道義務が定められており、これを満たさない土地は再建築不可とされるためです。ただし、セットバックや43条2項の許可、位置指定道路の申請など、条件を満たせば例外的に建築できるケースもあります。ご自身の土地がどれに当てはまるかは、一度専門家にご相談ください。

道路に面していない土地の通行権はどうなるのか?

袋地のように周囲を他人の土地に囲まれている場合でも、民法上「囲繞地通行権」として、公道に出るための最低限の通行権が認められています。ただし、これはあくまで通行できる権利であり、建築基準法上の接道義務を満たすわけではありません。建て替えまで見据えるなら、隣地所有者と通行地役権を設定するなど、別の対策が必要です。

道路に面していない土地はなんて呼ばれますか?

道路に面していない土地は「無接道地」や「再建築不可物件」と呼ばれます。周囲を他の土地に完全に囲まれている場合は「袋地」と呼ばれます。また、細い通路の先に敷地が広がる形状の土地は「旗竿地」と呼ばれますが、こちらは通路部分の間口が2メートル未満の場合に限って接道義務を満たさない扱いになる点に注意しましょう。

道路に面していない土地の評価方法は?

道路に面していない土地は、普通の土地とは違う基準で評価されます。相続税を計算するときに使う路線価でみる場合は、「無道路地」として評価額が一定割合割り引かれるのが一般的です。売買するときの価格も、建て替えができないぶん、通常の土地より安くなりがちです。正確な評価額が知りたい場合は、税理士や専門の買取業者に相談してみましょう。

道路に面していない土地の固定資産税はいくらですか?

固定資産税の金額は、国が一律に決めているわけではなく、市区町村ごとに算定される評価額がもとになります。無接道地は、前の質問でお伝えした通り評価額自体が下がる傾向にあるので、税額も通常の土地より低めになることが多いです。とはいえ正確な金額は物件によって変わるので、課税明細書に記載の評価額をもとに確認してみてくださいね。

まとめ|悩む前にフィリアコーポレーションへご相談を

ここまで、道路に面していない土地にまつわる接道義務の基本から、例外的に建築できる条件、そして所有し続けた場合のリスクまでお話ししてきました。

接道義務は、災害時に命を守るための大切なルールです。最後に、今回の内容を振り返っておきましょう。

  • 建築基準法では、幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接する「接道義務」が定められている
  • 袋地・間口不足・非道路接道といった、接道義務を満たせない土地には主に3つのパターンがある
  • セットバックや43条2項の許可、位置指定道路の申請などを使えば建築できる場合もあるが、隣地所有者の同意や行政の判断が必要でハードルは高い
  • たとえ建てられても、住宅ローンの審査や将来の売却では壁にぶつかりやすい

自力での解決が難しいと感じたら、無理をせず専門家に相談するのが一番です。弊社では、道路に面していない土地や再建築不可物件を数多く買い取ってきた実績があります。測量も残置物の撤去も不要、契約不適合責任も免責で、最短1週間で現金化が可能です。他社で断られてしまった物件でも、諦める前にぜひ一度ご相談ください!

当コンテンツの運営、執筆は株式会社フィリアコーポレーションが行っています。 詳細は、コンテンツ制作ポリシー、プライバシーポリシーを参照ください。

監修者
越川直之

越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)

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