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コラム記事
住む家の陽当たりを気にしますか?【アンケート結果発表】
公開日 2026年6月1日
最終更新日 2026年6月1日
越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)
代表ブログへ快適な住まい探しや日々の暮らしにおいて、多くの人が重要視する条件の1つが「陽当たり」です。新しく家を購入・賃貸する際はもちろん、相続した実家の価値を考えるうえでも、陽当たりの良し悪しは大きなポイントになります。
今回は、全国の男女500名を対象に「住む家の陽当たりに関する意識調査」を実施しました。アンケートから見えてきた生活者のリアルな本音と、不動産のプロの視点から見た「陽当たりがもたらす資産価値への影響と対策」について詳しく解説します。
- 調査対象: 全国の男女
- 調査期間: 2026年5月20~21日
- 調査機関: 自社調査
- 調査方法: インターネットによる任意回答
- 有効回答数: 500人(女性256人/男性244人)
目次
住む家の陽当たりを気にしますか?

調査の結果、「気にする」と答えた人が45.5%、「どちらかというと気にする」と答えた人が38.8%となり、全体の84.3%もの人が陽当たりを重視していることが分かりました。
一方で、「気にしない(3.0%)」「どちらかというと気にしない(13.0%)」を合わせても16.0%にとどまっており、大半の人にとって「陽当たりの良さ」は住まい選びの必須条件、あるいはそれに準ずる重要な要素であることが浮き彫りとなっています。
陽当たりを気にする理由

なぜ、これほどまでに多くの人が陽当たりを気にするのでしょうか。アンケートで上位にあがった5つの理由を深掘りし、それぞれの項目に対して専門家としての見解を解説します。
1位:朝日の光で自然に目覚めたい(31.4%)
「暗い部屋だと朝起きるのが辛い」「起きた瞬間に太陽の光を浴びて、すっきりした気持ちで1日をスタートさせたい」という、体内時計や健康面・メンタル面を意識した理由がトップでした。
【プロの見解】朝日の入る東向きや南向きの部屋は、賃貸市場でも売買市場でも常に高い人気を誇ります。不動産を売却・賃貸に出す際、東向きや南向きの開口部(窓)があり、毎日の生活リズムを整えやすい間取りになっている物件は、それだけで強力なアピールポイントになります。内覧(見学)の時間をあえて朝から午前中に設定することで、物件の持つポテンシャルを買主や借主に最大限に体感してもらうのが、早期契約を結ぶための鉄則です。
2位:洗濯物を太陽の下でカラッと乾かしたい(27.4%)
「ベランダやバルコニーに日が当たらないと洗濯物が乾きにくい」「部屋干しばかりだと生乾きの臭いが気になるため、外干しで太陽光に当てたい」という、家事の利便性を挙げる声が多数集まりました。
【プロの見解】日中にしっかり日が当たる南向きのバルコニーや庭は、家事効率を重視するファミリー層にとって非常に魅力的な設備です。逆に、北向きの物件や、周囲に高い建物があって直射日光が届かない物件の場合、洗濯物の乾きにくさや湿気のこもりやすさがネックとなり、一般向けの仲介市場では苦戦することがあります。
3位:冬場の暖房代を節約したい(18.1%)
「日中に日が差し込む部屋は冬でも暖かく過ごせる」「陽当たりが悪いと、昼間から暖房を強くかけ続けなければならず、電気代やガス代がかさむ」という、経済的な理由が3位にランクインしました。
【プロの見解】陽当たりは、建物の「省エネ性能」や「ランニングコスト」に直結します。特に南向きの部屋は冬場に太陽高度が低くなるため、部屋の奥まで光が差し込み、自然の暖房効果(日射熱取得)を得やすくなります。
4位:部屋が広く、開放的に感じられる(14.3%)
「同じ広さの部屋でも、光が差し込んで明るい空間の方が広く見える」「日差しが入ることで室内に奥行きが生まれ、圧迫感が薄れる」という、空間の心地よさを求める意見です。
【プロの見解】視覚的な「明るさ」は、部屋の第一印象を大きく左右します。光が十分に回る部屋は、内覧時に「心地よい」「住みたい」と感じさせやすく、不動産の流動性を高めます。物件ごとの特性に合わせた見せ方を工夫することが大切です。
5位:日中、電気をつけずに過ごしたい(8.8%)
「せっかくの昼間なのに、カーテンを閉め切ったり電気をつけたりして過ごすのは暗い気持ちになる」「自然光だけで読書や作業ができる部屋が理想」という声です。
【プロの見解】日中に照明が不要なほどの採光が確保されている物件は、資産価値が落ちにくい傾向にあります。特にマンションの中高層階や、一戸建てでも南側に道路がある「南道路」の物件は、将来にわたって陽当たりが遮られるリスクが低いため、高くなりやすいです。
まとめ
- 「陽当たり」は住まい選びの最重要条件: 84.3%もの人が「住む家の陽当たりを気にする・どちらかというと気にする」と回答。多くの生活者にとって、陽当たりの良さは譲れない条件であることが分かりました。
- 陽当たりが重視される背景: 気にする理由のトップは「朝日の光で自然に目覚めたい(31.4%)」、次いで「洗濯物を太陽の下で乾かしたい(27.4%)」となり、健康的な生活リズムの維持や家事の利便性が直結しています。また、冬場の暖房代節約など経済面を理由に挙げる声も目立ちました。
- 陽当たりは不動産の「資産価値」に直結: 陽当たりの良い東向き・南向きの物件や中高層階、南道路の一戸建てなどは、購入希望者が現れやすく、資産価値が落ちにくい傾向にあります。
住む家において非常に重要な要素である「陽当たり」。もし今、「実家や所有している空き家の陽当たりが悪く、今後の維持や管理に悩んでいる」「暗い部屋だから買い手もつかないのでは」と不安を抱えているなら、まずはその物件の現状を正しく把握することが大切です。陽当たりの制限や物理的な課題について、一度専門知識を持つプロに現状を診断してもらい、客観的なアドバイスを受けてみることで、その家が持つ本当の価値や今後の最適な扱い方が見えてくるはずです。
越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)
代表ブログへ訳アリ不動産1,000件以上の相談実績を持つ、空き家・再建築不可・長屋・共有持分の専門家。株式会社フィリアコーポレーション代表取締役。現場経験に基づき、訳アリ不動産売却の正しい知識を監修しています。
