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コラム記事
週末だけ実家で過ごす「二拠点生活」に憧れはありますか?【アンケート結果発表】
公開日 2026年9月9日
最終更新日 2026年9月9日
越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)
代表ブログへ近年、全国的に空き家の増加や実家の相続問題が大きな社会課題となっています。「実家をどう維持管理すればいいのか」「将来の相続が不安だが、今どう動くべきか分からない」と悩む方も少なくありません。訳あり不動産や空き家問題において1,000件以上の相談実績を持つ「株式会社フィリアコーポレーション」が、200名を対象に実施した実家を活用した二拠点生活に関する意識調査の結果をもとに、不動産のプロの視点から解決策を詳しく解説します。
- 調査対象:全国の20代〜60代以上の男女
- 調査期間:2026年8月1日~5日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットアンケート調査
- 有効回答数:200人
目次
週末だけ実家で過ごす「二拠点生活」に憧れる人は半数以上!
都市部で働きながら週末は実家で過ごすデュアルライフ(二拠点生活)について意識調査を行ったところ、全体の52.5%にあたる105人が「憧れる」「どちらかと言うと憧れる」と回答しました。

特に「どちらかと言うと憧れる」と答えた人が最も多く、34.5%(69人)を占めています。一方で「憧れない」と答えた人は19.5%(39人)にとどまり、半数以上の人が実家という資産を有効活用したライフスタイルに関心を寄せていることが分かります。
実家を単なる「放置されるリスクのある空き家」として捉えるのではなく、自身のライフスタイルを豊かにする「第二の拠点」として見直す動きが広がっていると言えるでしょう。
なぜ二拠点生活に憧れるのか?理由の深掘りとプロの見解

「二拠点生活に憧れる」と回答した105人を対象にその理由を調査したところ、コスト面のメリットだけでなく、精神的な安心感や家族サポートを意識した回答が上位に集まりました。上位1位から5位までの理由について、不動産コンサルタントの視点から注意点や放置リスクを含めた見解を解説します。
1位:オンとオフを切り替えられる(64.8%)
日常の忙しない都市生活から離れ、週末に実家で過ごすことでリフレッシュや気分の切り替えを行いたいと考える人が64.8%で最多となりました。
【プロの見解】週末の拠点として実家を利用することは、建物の寿命を延ばす観点からも非常に有効です。建物は換気や通水がされない「放置状態」が続くと、湿気によるカビや木部の腐食、配管の痛みが急速に進行します。週末だけでも人が訪れて空気の入れ替えや水回りの使用を行うことで、建物の老朽化防止に大きく貢献します。
ただし、築年数が経過している実家の場合、耐震性や断熱性に課題があるケースが少なくありません。二拠点生活を快適に始めるためには、まず屋根や外壁、水回りの状態をチェックし、最低限必要な修繕箇所を把握しておくことが重要です。
2位:家賃・初期費用を抑えられる(58.1%)
新たに別荘を購入したり賃賃物件を契約したりするのに比べ、すでに家族が所有している実家を活用すれば、初期費用や固定費を大幅に抑えられる点が評価されています(58.1%)。
【プロの見解】実家の活用はコストパフォーマンスに優れていますが、長期的な維持費用の負担割合を事前に家族間で明確にしておく必要があります。特に「光熱費の分担」「固定資産税の支払い」「将来的な大規模修繕費用」などを曖昧にしたまま利用を始めると、親族間でのトラブルに発展するケースがあります。
また、二拠点生活を維持するための出費と、将来的な相続時の資産価値のバランスを見極めることも大切です。修繕費がかさみすぎる場合は、活用し続けるか手放すかの判断を早めに行うことが資産防衛につながります。
3位:孤独になりすぎず寂しさを解消できる(44.8%)
一人暮らしの孤立感を和らげたり、実家のある地元コミュニティとの繋がりを維持したりすることで、精神的な安心感を得たいという意見が44.8%に達しました。
【プロの見解】実家との繋がりを持ち続けることは心理的な安全基地になりますが、実家が遠方にある場合や過疎地域にある場合は、将来的な「手放しにくさ」も考慮しておく必要があります。二拠点生活を楽しんでいる間は問題ありませんが、自身のライフステージの変化(転職、結婚、老後など)によって実家へ通えなくなった際、どのように管理・処分するかの出口戦略を持っておくことが大切です。
4位:親の様子を自然にサポートできる(37.1%)
実家で過ごす時間を増やすことで、高齢になった親の健康状態や生活環境をさりげなく見守り、サポートしたいという回答が37.1%となりました。
【プロの見解】定期的な帰省を兼ねた二拠点生活は、親の介護予防や防犯・防災面のサポートとして非常に有益です。また、親が元気なうちに「将来この家をどうするか」について話し合うきっかけづくりにもなります。
実家の相続問題で最も難航するのは、親が亡くなった後に権利関係や遺品整理、売却の方向性が決まっていないケースです。二拠点生活を通じて親の意向を確認し、登記事項の確認や遺産分割のイメージを共有しておくことをお勧めします。なお、権利関係が複雑な物件や共有持分の整理が必要な場合でも、早い段階で相談しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
5位:実家の老朽化防止や維持管理ができる(28.6%)
空き家化による建物の劣化や庭木の繁茂を防ぐため、自ら通うことで実家のコンディションを保ちたいという理由も上位に入りました。
【プロの見解】実家を通風や簡易清掃で管理することは極めて重要です。現在、空き家の放置に対する行政の規制や増税措置(特定空家指定による固定資産税の優遇解除など)は厳格化しています。放置された空き家は近隣からのクレームや資産価値の暴落を引き起こします。
自力での維持管理が困難になった場合や、修繕費が大きな負担となった場合は、放置せずに不動産の買い取りや専門家への相談を検討すべきです。弊社フィリアコーポレーションでも、1,000件以上の相談実績を通じて、老朽化した空き家や訳あり不動産の再活用・買取を幅広くサポートしてきました。手放す時期や方法についての客観的な査定を受けることも一つの解決策です。
まとめ:放置する前にプロへ相談し、実家の未来を最適化しよう
実家を活用した「二拠点生活」は、ライフスタイルの充実だけでなく、空き家化を防ぐ有効な手段となります。しかし、建物の老朽化や将来的な相続、維持コストの問題を無視して放置してしまうと、大切な実家が「負動産」化してしまうリスクも存在します。
実家の維持や管理に限界を感じた場合や、将来の処分・活用方法に不安がある場合は、放置する前に不動産の専門家に相談することが解決への第一歩です。
株式会社フィリアコーポレーションでは、空き家や再建築不可物件、相続に関わる複雑な不動産のご相談に対応しております。まずは実家の価値を知りたい方や、今後の選択肢を整理したい方は、ぜひお気軽に無料査定や相談フォームよりお問い合わせください。
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越川直之 (宅地建物取引士 / 空き家相談士)
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